経営者逃亡のミャンマーの縫製工場、5,600万チャットで落札

ラインタヤーにある縫製工場は台湾人経営者が労働者への賃金を支払わずに国外に逃亡しており、2016年6月29日に競売にかけられ5670万チャットで売却された。
地元の実業家Myint Than氏は初め、元Unipolar工場に残された資材・用具等を4,200万チャットで購入したが、労働局が同工場の労働者178人全員の未払い金を確保しようと最低価格を定めた。
「私は労働者が不憫でならず、購入した」「利益が出るかどうかは分からない」と彼は話す。
Myint Than氏は自身で経営する意向はなく、工場を再販売するつもりだという。
労働省職員Chit Paw氏は、彼らは既に元Unipolar工場労働者70人の新しい職を見つける支援を行い、他の従業員は自身で新しい職を見つけていると話した。
「落札者から支払いを受け次第、局長に報告する」「彼の指示に従い、私たちは労働者に未払い賃金と補償金を支払うことになる」と彼は述べた。
このラインタヤー地区Shwe Lin Ban工場地帯にある工場の元所有者はPatrick Yan氏といい、5月分の給料を支払わず6月に自国に戻った。労働省は警告を発したが、何の反応もなく、ヤンゴン労働局は工場を売却した。
工場の建物自体は別の実業家が所有しており、同工場にある布、綿布、エアコン、ミシンなどの材料や用具を直ちに移動させるよう要求している。
Myint Than氏は、3日以内に支払いを済ませ、落札した材料や用具は、3週間以内に移動させるつもりだという。
(Myanmar Times 2016年7月1日版 第4面より)