YSX、取引初日を迎える

昨日のFMI広報チームさえも相手にされないほど厳重体制を経て、ヤンゴン証券取引所(YSX)は本日の朝9時30分に取引が始まり、First Myanmar Investmentの株式が自由に電子取引できるようになる。
12月に開かれたが取引のなかった国内初の現代的な取引所は昨日一般に公開され、職員は取引開始にFMI株を23,480,013株用意していた。
「しなければならないことがたくさんある」がチームは取引初日に興奮していたとYSXマーケット部のシニアマネージャーMin Thu氏はミャンマータイムズに昨日語った。
式典が行われた後、式典参加者は、証券所を自由に訪れることができると彼は述べた。期待に満ちあふれた訪問者は、昨日中に入れないと知り非常にがっかりしていた。
新証券所にはコーヒーショップも併設される予定だが、昨日のミャンマータイムズの取材ではMin Thu氏はまだ経営者が見つかっていないと述べた。
「コーヒーショップの場所は確保されている」「しかしまだ経営者を見つけることができていない」という。
1株あたり26,000チャットとされるFMIの最初の公募価格も昨日発表された。株式数を数えると、FMIの総額は610兆チャットとなり-たったの5億米ドルである。
26,000チャットの公募価格はFMIの取引所で取引が行われている株式の最新の提示価格より低かった。取引所の最新の提示価格は1月22日付で35,000チャットである。
ミャンマー証券取引委員会(SECM)の会長Maung Maung Thein氏とFMIの上場に関するアドバイザー企業であるKBZ Stirling Colemanの所長Zaw Lin Aung氏は、26,000チャットという価格は取引価格の『変遷』に基づいているという。
この株価は、FMI取引所でのFMIの上場が発表された前後と最新の株価と最新の株価をもとに決められた。
FMIによると、FMI株式の落札価格と提示価格の中間価格は、政府が上場企業を発表した2015年12月に18, 503チャットから急激に伸び、今年1月には28,838チャットとなった。
典型的に企業が新規公開株(IPO)を行うときは、企業は趣意書もしくは公開文書で価格の幅を公表する。この幅の最高価格よりも需要が高い場合がある。しかし通常IPOは企業の新株の販売であることからFMIは証券所へ既存の株式を移転させている。
香港を拠点とする投資銀行は、FMIの証券所への株式の転送は上場ではあるがIPOではないという。一方、ヤンゴンに拠点を置く投資顧問会社YGA Capital社長のThura Ko Ko 氏は、適切なIPOは二次放出に影響しうるという。
他にも、新しい株式の発行や規制なしに発行済み株式を全て証券取引所に転送するFMIの行いは、アジアの株式市場に影響しうると香港のCIMB銀行の投資担当は述べた。非上場株式はめったに売買されないことから、その価格は企業価値を正確に反映したものではないと彼はいう。
「評価プロセスを経て該当株式を上場する必要がある」。
市場で企業を評価することは難しいが、ミャンマーの将来の投資家はこれを快く受け入れるであろう。多くの人々が証券口座の開設を切望しており、3月23日の祝日でさえ証券会社に開設を申し込んでいたとMaung Maung Thein氏は述べた。
彼は「教育は取引よりもさらに重要である」という。「まず、投資家は企業の業績を調査しなければならない」。
次の上場予定はMyanmar Thilawa SEX Holdings社であり、Maung Maung Thein氏の予想ではミャンマー新年休暇が始まる前の4月9日に上場される見込みだ。
SECMは5つのトレーニングコースを用意しており、料金は最大40,000チャットである。その目的は株式に対する一般の認識を広めることにある。
株価の極端な高騰を防ぐために、YSX規則は1日の取引で設定された幅以上の株価の動きを制限している。FMIのように20,000チャットから40,000チャットの間の株式は1日で上下5,000チャット以内の変動が認められる。
Maung Maung Thein氏は、今日の取引では株価は上下5%以上動くことはなく、売り注文と買い注文が一致するのに30分以上かからない、つまり買い手も売り手も価格に満足していると考えられると語る。
しかしながら、今後数週間は取引はゆっくり行われるだろう。Min Thu氏は、一般的に証券所は9時半にオープンし、成約は11時と1時である。将来、成約時間が減るかどうかは市場次第だと彼は述べた。
「私たちの証券所は始まったばかりである」。
(Myanmar Times 2016年 3月25日版 第11面より)