ミャンマーのカールスバーグ社‘Tu Po’の使用に期限を与えられる

敬愛される歌手の家族がミャンマーカールスバーグ醸造所に対して、ブランド名のTuborgの不正使用を訴えている活動が前進した。2016年3月3日の記者会見でMyoma Nyein氏の息子Shun Myine氏は、法廷で争う覚悟も出来ていると会見した。
同社は”Tuborg”をミャンマー文字の”Tu Po”を使用し音訳している。これはマンダレーの有名作曲家Sayar Myoma Nyein氏による代表曲の名前と同じだ。同曲はティンジャン水祭りの際よく流れており、ビール販売は急上昇する。
「私たちは同社にその名を商品名に使用しないよう求め、1月20日に、了承の意思を受け取った。しかしまだ名前の使用は続いている。私たちは1週間の猶予を設け、同社を訴え賠償を請求する予定である」とShun Myine氏は述べた。
家族は同社に対し次の5つを要求している:Tu Poのという名前を使用した過ちを認めること、家族とティンジャンラバーズに対し謝罪し3日間にわたりメディアに流すこと、Tu Poの名前の全製品の回収、回収の正確な日付の公表、賠償金の支払いである。
「私たちは現金や芸術作品による賠償を求めている」とShun Myine氏は述べた。
昨日Carlsberg はこの家族の行動に失望の意を示すコメントを発表した。ミャンマーカールスバーグ社 の現地パートナーThein Tun氏はまた、ミャンマータイムズを傘下にもつMyanmar Consolidated Media社の会長でもある。
同社はコメントの中で「音楽の楽しさを伝えること」という信念のもとその名を使用していたと語った。
「私たちはTu-Pohの使用を続けないことを国民に約束できるよう働いており、新しいパッケージを検討している」としている。
デンマークのブランド名Tuborgが表示された製品のみ現在流通しており、「小売店の在庫は極僅かであると考えられる」。ティンジャン水祭りまでにこの変更を終了させる予定だとしている。
同社の代表は1月25日に家族と面会し謝罪とこれまでの対応及び今後の対策を伝えたようだ。
「私たちは謝罪を繰り返し次の面会の希望を伝えたが、返事をもらえなかった。彼らが本件について満足する解決法を見出せるよう私たちと協議を続けてくれるよう思いとどまって欲しい」とコメントした。
同コメントには国民と故Sayar Myoma Nyein氏の家族への謝罪が繰り返されていた。
Myoma Nyein氏の孫Saw Myo Oo氏は、「私たちは国際的企業がミャンマーの権利所有者への通知なしにブランド名を使用したことを世界に伝えたい。現在これに関連する熟練の弁護士から助言を受けている」という。
家族によるとTu Poは1995年に作曲家兼歌手のMyoma Nyein氏が特許を取った42曲のうちの1つである。
(Myanmar Times 2016年 3月4日版 第5面より)