ミャンマーでのタバコに関する真実を述べるには長い時間がかる、と保健省職員はいう。今週の保健省によるタバコの外装にタバコが原因と考えられる疾病の写真と厳しい警告を表示するという発表の起こりは、このような手段が認められるよう長年努力されてきたことを示している。
公衆衛生団体の代表Than Sein氏は3月1日ミャンマータイムズに対し、ミャンマー政府は2013年に世界保健機関との提携に合意し、健康への警告を広め、タバコを厳しく管理することとしたが、実施にはまだ至っていなかった。
2006年からは写真や言葉による健康への注意を法律で義務付けているが、形骸化しているという。
いくつかの地元ブランドは告発を逃れるため健康喚起の表示に変更したが、その表示は非常に小さく、国際基準が外装面の30%となっているのに対し2%しかない。保健省の発表では、警告文や写真が外装面の75%を占めるよう引き上げられたというが、その決定はミャンマータバコ製品消費管理中央委員会により2014年8月に決定されていた。
「私たちはこのような条件を法律として策定するよう保健省に働きかけた。私たちは同省とともにミャンマーでのタバコの消費を減らすための提案を行う全国ワークショップを開催した」と2月29日の政府発表を「いい進展」評価し語った。
タバコの外装に写真を表示することで5-10%消費を減らすことができることを示す全国的な調査を挙げ「私たちはこの指示にいくつのタバコ会社が従うのか、タバコ消費率が減るかどうか調査する予定である」と彼は述べた。
20代の頃に1日に10本タバコを吸っていたWin Naing氏は、警告の写真が表示されれば、喫煙のリスクをさらに認識できるようになるという。「このような写真は私に購入意欲を減退させる」「私は人の口の中の写真を見たくない」と彼は話した。
しかし喫煙者のAmo氏は「写真が載っていても気にしない。吸いたいときに吸う」という。
保健省によると、人口の約26%が喫煙者でありその内43.8%が男性、8.4%が女性である。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコやミャンマー・ジャパン・タバコは取材に応じなかった。
(Myanmar Times 2016年 3月3日 第5面より)