ミャンマー投資委員会、未承認のコンドミニアム建設に警告

ミャンマー投資委員会は承認を得ないまま外国人パートナーと共にヤンゴンでコンドミニアムを建設する現地ディベロッパーを起訴したが、ディベロッパーは、出資はすべて現地企業のため承認は必要ないと主張する。
外国資本事業と国内―外資合弁事業は全てにおいてMICの承認が必要だが、国内資本事業は現地当局や関係省庁の承認を得るだけでよい。
今月初めに投資企業管理局(DICA)はウェブサイト上にヤンゴンHlaing地区にてHtun Myat Aung社と台湾パートナーにより開発中の24階立てCentury事業は、MICの許可なしに進められているとする通知を発表した。
同事業は昨年着工し450のアパートがすでに売却済みである。
同社広報によると、当事業は現地で必要とされるすべての承認を得て進められたという。
「私たちはYCDC(ヤンゴン開発委員会)の許可を得て建設しており、新設の企業ではないので、MICに許可を申請することはなかった。なお、Htun Myat Aung社が唯一の出資者である。」と広報担当者Chit Ko Ko氏はミャンマータイムズに語った。
彼によると、台湾人パートナーは顧問として雇用されており、事業は合弁事業ではないという。
Centuryは、パラミロード沿いに建つ北インヤーレジデンスに次ぐHtun Myat Aung社のヤンゴンでの2つ目の住居事業である。同社の起源は採鉱、木材、輸出入業である。
Chit Ko Ko氏によるとCenturyの建設事業は昨年始まり、現在、基礎工事が終了している。「2018年の完成を予定しており」「アパートの販売も始めている」そうだ。
ミャンマーの多くの事業はMICの承認を必要とされるが、ホテル、観光省や採鉱省といった関連省庁や現地当局からの承認のみで足りる場合もある。
結果として、MICがミャンマーにあるすべての企業や事業に関する情報の詳細を入手することは、非常に難しいと書記官Aung Naing Oo氏はいう。
「ミャンマーの投資事業数に関する包括的な情報を得ることは難しい。MICは承認した投資事業数は把握しているが、他の機関が承認した投資事業数は把握していない。」
YCDCのエンジニア建設部の副部長は、同部署はHtun Myat Aung社に24階建ての建物の建設の許可を与えたと述べた。「同部署は現地ディベロッパーに許可を与える業務を行っている。私たちは外国企業等にMICの許可なしの建設を認めたことはないし、本件は現地企業により申請されていた。MICが許可しないとしても、それは私たちには関係のないことである」という。
YCDCは建設許可を出し、MICは外国投資を扱っており、外国投資に許可を与えるときには通常YCDCのエンジニア建設部の助言を考慮に入れているそうだ。
「MICは外国投資の許可を与えるが、現場が開発に適切な場所かどうかや高層建設を承認していいかどうかなど、いつも助言を求めてくる」「Centuryは全ての規則を遵守している」と彼は述べた。
MIC指数によると、32の外国企業がミャンマーの不動産セクターに総額25億米ドルを投資しており、1988年に外国投資法が施行されて以来2つの外国企業が建設業界に3, 700万米ドルを費やしている。
(Myanmar Times 2016年2月5日版 第12面より)