ヤンゴン、高層建築物に新しい安全規則導入

ミャンマー消防局とヤンゴン開発委員会(YCDC)は、今週発生した最高層コンドミニアムの一部が焼損した火災を受け、高層建築を対象とした新しい安全指示書を発表した。
警察は2015年11月17日早朝、34階建ての高級アパートメントDiamond Inya Palace の建設現場で発生した火災は、22階部分から出火し4時間にわたり猛威を振るった。警察は同現場監督者を逮捕した。
完成時にはミャンマーで最も高い建物となる同建物は、Mayangone 地区のウートゥーネインストリート上にある。
同地区消防隊の隊員は、700枚の合板と木材10トンが、同階に保管されていたとは発表した。電灯が落下して木材に点火し、火災が発生したとみられる。
警察は昨日、現場監督者のZaw Min Thwe氏は火災に関する過失で起訴され、現在は保釈中であると発表した。ディベロッパーは昨日までにコメントを出していない。
ミャンマー消防局は、12階以上の建物の防火点検に関する新しい指示書を発行したことを発表した。同隊の副隊長Aung Swe Win氏は、「これまで建設中の建物はウェットライザーや消火器を設置する必要はなかったが、今後は設置しなければならない」と述べた。
消防隊は現在、全国で建設中の全ての高層建築物を調査している。
「私たちはこれまでテナント入居前の完成直後の建物を調査対象としていたが、現在は建設中の建物も同様に調査している」と彼は述べ、消防隊は「教訓」を得たと付け加えた。
今後は、高層建築を計画するディベロッパーは消防隊の承認が必要となり、追加調査を受けなければならない。
「高層建築の許可が下りると、私たちは追加調査を行い、ウェットライザーの設置を確認することになる」と Aung Swe Win副隊長は述べた。
高層建築品質管理委員会(CQHP)とYCDCもまた、安全及び火災防止調査管理体制を強化することを計画していると、CQHPの Khin Maung Tin会長は発表した。
「私たちは建設現場の安全性を協議するためディベロッパーを招集する予定である。これは、調査によって特定の違反が明らかになったからである」と彼は述べ、現在建設中である一部の高層建物の火災防止対策は不十分であったと付け加えた。
YCDC建設エンジニア部門の副部長Nay Win氏は、CQHP規制に遵守した安全対策を十分に行わなかったディベロッパーに対して、市は措置を講じる予定であると述べた。
(Myanmar Times 2015年 11月20日版 第13面より)