次期政権のリーダーの個人的な支援を受け、ミャンマー初の全国的な弁護士協会はその目的を推進することができると協会職員は述べた。
次期与党となる国民民主連盟(NLD)の議長アウンサンスーチー氏と法の支配と国家の安定に関する議会委員会の議長は、ネピドーで明日行われる発足式に出席する予定である。
同協会は、全州、管区及びネピドーからの代表委員会メンバー120人が出席する5日間の会議において組織構成を完了させる予定だ。
「アウンサンスーチー氏の支援とリーダーシップのおかげで、私たちは新政府から独立した組織となると安心しており、以前よりも独立性が向上すると期待している」とミャンマー独立弁護士協会(ILAM)の中央委員会のメンバーKhin Maung Cho氏は述べた。
現在の政府は全国で15のワークショップを行い、国際法曹協会の人権評議会(IBAHRI)からの技術支援を受けた同協会の構成に関し無関心であったと、彼は付け加えた。
ILAMは軍事政権と社会主義の50年を経て初めてできた協会である。Khin Maung Cho氏によると、同協会には既に何千人もの会員が登録しており、「ヤンゴン管区だけで500人のメンバーがいる」。
ミャンマー弁護士協会、ミャンマー弁護士ネットワークやヤンゴン弁護士協会といった独立した弁護士協会がある。それらの協会の代表者48人はIBAHRIが公開した115ページに及ぶ報告書「ミャンマーにおける法の支配:課題と展望2012」を受け3年に渡りILAM設定に取り組んできた。
「既に全国規模の弁護士協会はあるが、心からこの協会を歓迎している」とKhin Maung Cho氏は述べた。
「協会のメンバーと弁護士たちに法曹界の向上に向けて一丸となって努めてほしい」と彼はいう。
発足式に招待された人によると、同協会は国で初めての全国的な、独立した、専門的な弁護士協会になること、法曹に対する関心を高めること、専門家としての水準の維持・向上、法の原則と司法全体の向上を図ることを目的としている。
ILAMの中央委員会のメンバーKo Nyi氏は、同協会は過去に虐げられて来た弁護士の専門職としての生活の向上に努めるという。
「ほぼすべての弁護士が政府の管理下におかれ、多くが刑務所に入れられた」「私たちはそのような状況を改善し、国の民主化に貢献したい」と彼は述べた。
協会は既に政界で働いている弁護士も受け入れるという。
(Myanmar Times 2016年1月18日版 第5面より)