ミャンマー議会は国から急速に減少する森林を保護するため、違反者に最長15年の懲役刑を科すことができるよう森林法を厳しく制定する。
9月20日に制定された新たな森林法に基づき、森林局員は賄賂を受領したり違法に伐採された木材や林産物の採取、輸送、保持に関わった場合罰せられる可能性がある。
「9月20日以降、新たな法律の下違反者に対して措置が講じられる」と天然資源及び環境保全省管轄下の森林局局長Nyi Nyi Kyaw氏は話す。
同局の副局長Zaw Min氏によると、軽犯罪に対する罰金は最大3,000万チャット(1,869米ドル)に引き上げられ、森林侵入者は警告を受けてから1か月以内に敷地内から退去する。
「主要な罰則が提起され、最新のものになっている。違法伐採に対する措置は現在、この新たな法律のため効果的に実施できるようになった」とZaw Min氏は述べた。
新たな法律について国民に周知させるため教育キャンペーンを実施すると彼は述べた。
法律には、長期的な森林管理及び持続可能な開発を確実にするための9つの目標が含まれている。
それには、省はネピドー評議会及び管区、州またはミャンマー政府の承認を得て、住民が独自の伝統的方法で保全している自然林及びマングローブを認定することが規定されている。
新たな法律は、違法伐採された木材や林産物を保持または輸送した森林局員に対し最長7年の懲役を科す1992年森林法を置き換えたものである。
ヤンゴン管区森林部署局長Thein Toe氏は、新たな法律により、林業従事者が違反者を裁判に送ることが容易になると述べた。
「以前は、裁判所が休みの際、容疑者を拘束することが困難であったが、現在は警察署に訴えを持って行くことが出来る。最早遅れはなくなる」と彼は述べた。
現地保全団体Promotion of Indigenous &Nature Togetherの代表Myo Ko Ko氏は、森林保護のために国の森林法を強化することは依然として必要であると述べた。
「森林保全は未だ中心地だけで、誤った森林局員への罰則は依然として軽い」と彼はいう。「私たちは、新たな法律により物事が改善するかどうかを見極めるため待つ。また細則の制定を待つ必要がある」。
(Myanmar Times 2018年9月26日版 第2面より)